僕の師匠はヤクルトレディ
僕の師匠はヤクルトレディ
僕にはビジネスの師匠(元会社の社長)がいます。
ある業界では有名な男性社長である。
見た目も話し方も全てがクールで今も尊敬する一人。
10年前のある日、僕は師匠に昔の話を聞いてみた。
「師匠は昔からこのビジネス関係の仕事をされていたのですか?」
師匠は言った。
「いや、全然違う職種だよ」
「え、違う業種ですか?」
「ヤクルトだよ」
「えっ!」
「むかし営業でね」
ヤクルトの営業‥つまりヤクルトレディ。
ヤクルトファッションに身を包み、土手で自転車に乗っている師匠を頭に浮かべ笑いを抑える。
しかし今のクールな師匠を見ると感慨深いものがある。
それから数年後に僕は独立し、会社で独立祝いを開いてくれて社員、スタッフが皆集まってくれた。
師匠が僕を誉め称えてくれる。
嬉しくて僕はこう言った。
「いや、ヤクルトレディから今までの成功を納めた師匠に比べたら僕なんて全然ですよ!」
師匠はキョトンとした顔で僕を見た。
周りの社員やスタッフもびっくり。
「誰がヤクルトレディ?」
皆が聞いてくる。
「師匠ヤクルトレディでしたよね?」
「なんだそれは」
「え、ヤクルトの営業って師匠言ってましたよね?
何年も僕はずっとそう思ってました!」
すると誰かが‥
「もしかしてリクルートじゃない?社長(師匠)元リクルートの営業されてたから」
え!ヤクルトじゃなくてリクルート!
社長「それふつう間違える?」
一同は爆笑した‥
リクルート
ヤクルト
本気で何年も間違えていた。
三浦にはこう言うところがある。
終わり。